NHK首都圏ニュース 2007.07.22 12:00-
ダウン症の少年の絵画展

ダウン症の少年が描いた絵の展示会が、千葉県柏市の美術館で開かれています。この展示会は、この春、養護学校を卒業した柏市の大島啓さん(18)が描いた油絵 *を紹介するもので、会場には26点の作品が展示されています。大島さんはダウン症で知的障害がありますが、小学2年生のころから絵画教室に通い始め、絵を描くようになったということです。このうち「テナーサックス」という作品は、知り合いの男性が演奏していたサクソフォンを描いたもので、黄色や緑色を大胆に使っています。また「ほのお」という作品は、ろうそくの炎を描いた作品で、大島さんが一番好きな赤色を基調にして炎のゆらめきを表現しています。会場を訪れた男性のひとりは「色づかいがとてもきれいだと思います」と話していました。この展示会は、今月29日まで柏市の中村順二美術館で開かれています。

*注 画材は油絵の具ではなく主にアクリルです。